メンタルも大事

アレルギー反応がでると、まずは、何に反応しているかを調べてもらう人が多いですよね。
たしかに、反応しているものを割り出せば、それに対処することができます。
食べ物なら除去する・ほこりやダニならよく掃除をする・金属なら避ける・・
これで少しは緩和するかもしれません。

ところが厄介なことに、ありとあらゆるものに反応しているケース・アレルギー原を完全に除去しても、アレルギー反応が出るケースもあります。
ここに「精神と免役反応に密接な関係がある」ことの難しさがあるのです。

毎日同じような生活をしていても、出る反応はその時々で変わります。

遊びに行く前は、症状が出ない・友達とおしゃべりを楽しんでいる間はかゆくない・仕事でトラブルが発生するとかゆみがひどくなる・・・

いつもいつも同じ状態ではなく、生活リズムやこころの状態で、症状が変化していることに気づくと思います。

「よくなるときもあれば、悪くなるときもある・・・いちいち気にしていられない」ではなく、良い時の状況を客観的に判断し、それと近い状態を作り出すことが治療の1つになります。

症状が落ち着いて、いい状態の時があったなら「たまたまそのような心境だったから・・・」ではなく、そのような心境を自分で創りだすのです。
人間関係でストレスがたまって症状が悪化することが多いなら、そのような心境を作り出してしまう、その人間関係の見直しやこころの持ち方や考え方の変容ができるように取り組みます

ご相談に見えられた方でこういった方がいらっしゃいました。
かなりのひどいアトピーで全身に症状が出るのですが、長期の休暇がとれて、旅行などに出かけると症状が半減するのです。

一般的に考えると、旅行などに出かけると、食事の制限もあまりできない・不規則な生活になる・移動など身体への負担・ある程度の緊張状態・・アトピーの症状にとってはマイナスの要因のほうが大きいのです。
ところが、逆に、よくなるということは、常日頃の心の抑圧が、アトピー症状を悪化させているということになります。

旅行が好きな方にとっては、非日常空間の中で、こころを思い切り開放させることができます。いつもアトピーの症状に気がむいていたものが、目新しい風景や食事に気を取られます。心が自分のことから、外にむかって開かれます。

この方の場合は、心がアトピーのことにありすぎるのが、治癒を妨げている要因の1つになっているのです。

旅行はいつもできるものではないので、日常でこのような環境をつくるとすれば・・
好奇心がみたされるような、目新しいものを見聞きする・チャレンジする・日常の中でも、何か発見はないか?というような視点でものごとを見る・・

もちろん、食事の内容を工夫したり、体操や運動をしたりすることは大切です。
それをこなした上で、極力症状のことやアレルギーのことに心を移さない努力。
自分が楽しめるものに没頭して、心を解放させる時間をもつ。好奇心をもってそれに関心を寄せるようにする。
こういったことも重要なのです。

病気の治癒を考える時は、物質的な面からだけではなく、精神面・心の
あり方
にも注目していただきたいと思います。

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