健康回復への自己参加

ガンという病気にかかわらず、他の病気や不調全般に関して、通じる話です。

自分の健康だから、自分が一番気をつけているに決まっているでしょ!
・・・と思いがちですが、自分の健康に気をまわすのと、積極的に健康になろう とするのは違うのです。

自分の体調がどうのこうのと、朝昼晩血圧をはかって、痛みがおこるかどうかに 神経を配って、ネットで自分と同じ病気の症状や原因を検索して・・・というの が、ただ気をまわしている状態。

健康になるために情報を集めて、それを、自分なりの目標にあわせて生活を工夫 したり、努力したりするのが、積極的な参加です。

日本では特に医学信仰があつく、病気は医師や薬が治すもの。病人は指示どおり に守っていれば病気は治っていくもの・という風潮があります。(ありました)
さすがに、ネット時代でいろいろな情報があふれていますから、その傾向は少な くはなっていますが、それでも自分でつくった病気だから自分で健康を作りなお さないと・・・と強い意志をもって臨む方は少ないと思います。

病院や手術・薬を否定するわけではなく、あくまで自己参加の中の1つの位置づ けでそれらを取り入れるのが望ましいということです。

なぜ、がんという病気になったのかを考えるときに、家系だから・遺伝だから・ 不摂生したから・ストレスためてたから・・・は、あまりにも短絡的すぎます。
たしかに食や環境・遺伝の影響もあるでしょうが、ここに自分の精神がどう 関わっていたかが大事なのです。

病気になるときは、こころと身体と感情の調和が崩れてしまったときです。

ひどい雨が降っていても、次の日が待ちに待ったデートの日なら、雨でさえも その音や粒の様子を楽しめるでしょ?
でも、次の日がイヤな検査の日や支払い日なら、雨が憎々しさえ思えます。

いろいろな出来事の意味付けは、次の日の出来事やその時の状況で大きく左右 されますが、外付けの条件で感情が大きく揺さぶられていては、安心・安定し た精神を保つことができませんよね。

出来事や外付けの条件がいかに変わろうとも、感情が大きく揺さぶられたとし ても、ある一定の範囲で安定した自分に戻ってくることが大切です。
そうしないと、いろいろなストレスにさらされる中で、安定した精神や健康を 保つことが難しくなってくるからです。

現に、そうできない人が増えているから、ストレスからの難治性の疾患や慢性 疾患が増えているのです。

ストレス原にさらされても、自分でそれを乗り越えられるという自己防衛力は 生命を活発にし、健全な流れを促します。
しかし、自分がどう感じ、どう反応してきたか・・・ということは、自分の 「核」の部分ですから、注意深く、内省してみないとわかりません。

1つの出来事に対して、自分はこういう風に感じることが多いが、他の見方 はないか?とか、自分にとってどういう意味づけができるのか?とかこのこ とから学べたことはないか?など、自分の中を見つめていきます。

いつもこんな考え方しかできない・・・と自分を反省したり、叱責する必要 はありません。
これまでは、そうだった。のであって、考え方を変えてみようとすることが 必要であり、健康への推進力を高めてくれます。

これまでとってきた食事の内容や運動の習慣・働き方や休息の取り方など、 これらが身体に与えた影響は大きいでしょう。
自分の意志でこれらを選択してきたように思いますが、そのときの自分の 精神状態がそれらを選択させてきたのです。

ですから、その精神状態を変化させなければ、形だけ食事のメニューを変 えたとしても、こころを奮い立たせて運動したとしても、その効果は薄い のではないでしょうか。

健康への自己参加は、生活習慣の見直しをしたり、自己治癒力をあげて病 気を治そうとしたりすることも、もちろん大切なのですが、その前段階と して
・物事にどういう反応や考え方をしているのか
・それらは、自分がどういうことに価値を置いているから、そうなるのか
・自分には何ができて、何ができないと思っているのか
・本音ではどうしたいのか

こういったことを見つめる時間を持つことから取り組んでいただきたいと 思います。
内的なものが変化したとき、健康を取り戻すために必要なさまざまなこと が、自然とできるようになり、また、身体に作用してくるのではないでし ょうか?

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