「歩く」ことについて

いろいろな最新の治療法がある中で、「歩く・・・?」そんなことが 治療に役立つのか?と思われるかもしれません。
歩くのは健康によいと思っていてもそれは
体力をつけるため、歩くと血行がよくなるから、自然の中で気分がよくなるから・・・
といった理由が考えられるでしょう。
しかし、一般の方が考えるより、歩くという行為にはもっと深い意義があるのです。

 ① 歩くというのは全身運動になります。中でも、下半身には全身の70%の筋肉が 集まっているといわれています。その筋肉からの神経信号は背骨(脊椎)に集められ、 脳へむかって流れていきます。
免疫を司っているのは、脳の中心部の「脳幹」という場所です。歩くことによりこの 脳幹に 刺激が伝わり、強化され、そして、免疫にもいい影響を与えるのです。

 ② 歩くとなんとなく気分がよくなります。これは脳内のホルモンの影響なのです。
歩いて終わったあと48時間はストレスホルモンが抑制されます。   

歩き出して15分ぐらいでβエンドルフィンがでます。これは無意識に楽しいことを考える ホルモン です。
気分が高揚し、歩くことが苦痛でなくなってきます。
歩きだして30分ぐらいでドーパミンが分泌されます。これにより感動するこころが働き出し、とき めきや 希望が湧いてきます。
さらに40分経過すると、セロトニンが分泌されます。 セロトニンはこころを落ち着かせ、ストレス 緩和の働きがあるので、不安やイライラがなく なります

がん闘病においては、こころのもちかたは治癒効果を左右するものです。 マイナスやネガティブ な心理 状態は、免疫力をさげ、身体ががんと戦う力を弱めてしまいます。
しかし、闘病中は心配や不安といったマイナスの感情は避けられないもの。 そのとき、理性で心配 や不安を遠ざけようとしなくても、身体を動かすことで、自然と マイナスの感情をホルモン系が消去 してくれるのです。
なんともありがたい身体のメカニズムではありませんか!
こんなに経済的で簡単な健康法をぜひとりいれましょう。

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