ヒートショックプロテインについて

ヒートショックプロテイン(HSP)について

HSPとは熱ショックタンパクというものです。
これは、私たちの細胞の1つ1つにあるもので、細胞がケガや病気 などで傷ついたとき、HSPが出現し、細胞を修復していきます。

HSPは熱を与えられたときに効率的にあらわれ、傷を治すだけでなく 細胞自体も強化してくれます。

では、ガン治療においてHSPはどのような働きをしてくれるので しょうか?

・治療の際の傷の修復を早めてくれる

手術・抗がん剤・放射線・いずれもガン細胞に直接働きかける 治療法ですが、正常な細胞へもダメージを与えます。
そのときの傷をHSPが早く直してくれるので、副作用が軽減でき ます。

・ガンの抗原提示能力を高める

がん細胞は、もともと自分の体内から出来上がった細胞です。
菌やウイルスのように外部から侵入してきたものでないので、異物 としての目印がわかりづらくなっています。
免役細胞から逃れるために、コートをかぶっているような状態をつくり だしているのです。
HSPが出現すると、このコートをひきはがし、「ガンがガンである」と いう目印を表面に出してくれます。
これにより免役細胞ががん細胞を発見し、戦ってくれる率が高まる のです。

・ガン細胞の抗がん剤の取り込み量が増える

前述の効果から、抗がん剤が腫瘍に届きやすくなります。
すると全体の抗がん剤の量が少なくて済むので、ダメージも抑えられ ます。

・がん細胞のアポトーシスが起こる

アポトーシスとは細胞の自滅のことです。
細胞はその環境が生きていくのにふさわしくなくなると、自ら死滅 していくようにできています。
HSPによって、ガン抑止遺伝子が活性化(がんが広がらないように 押さえ込む働き)するので、行き場がなくなったガン細胞は自殺して いきます。

・細胞自体が強化

HSPが出現した細胞は強化されます。
それにより、がん細胞が広がっていくのを、正常細胞が食い止めます。
免役細胞も強くなるので、ガン細胞に勝ちやすくなります。

体温が1度上がると、免疫力が約30%上がるというデータがありますが HSPの影響が考えられます。

・ガンは熱に弱い性質を利用

ガン細胞のまわりは解糖系専用の血管です。(酸素を必要としない) この血管は神経にコントロールされないので、細胞が熱くなっても、その 熱を放出させることがうまくできません。
そのため、正常な細胞が少し熱いぐらいの温度でも、がん細胞にとっ ては非常な高温となり、死滅していきます。

HSPを出現させるために・・・

・家庭でできる温熱療法・・・温灸・ビワの葉温灸・足湯・半身浴など
・ストレス軽減・・・少しの緊張感は大切です。やりがいや生きがいなど
生き生きとできるものに取り組む。
・体操・・・・ 「気」の流れや「血」の流れが悪くならないように。
散歩・ウォーキング・スクワットなど行う。

酵素風呂 は発酵の働きにより、体表だけをあたためるのではなく、身体 中心部の細胞にまで働きかけます。
暖かさが数日続き、また体温自体が高まっていきます。
発酵のエネルギーが、細胞の1つ1つに働き掛け、細胞の振動を活性化させ ます。そのことで、細胞が熱を生むようになるのです。

HSPを短時間で手軽に出現させることができる方法として、酵素風呂は 身近な温熱療法の優れものです。

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