リラクゼーション効果 ボディスキャン法

病気になり、医療機関を受診すると、「ストレスは よくないので、できるだけリラックスした時間をもって くださいね」などと言われます。

「そうか」と思って、昼寝をしたり、ゴロゴロと横になったり テレビを見たりしてくつろぐようにする。
こういったリラックス法は単なる休憩や気晴らしであって、 治癒力をあげるためのリラクゼーション法とは違うのです。

病気になれば、どうしても、あれやこれやと思考を働かせて しまいます。
原因や症状・これからの経緯・治療法・治療期間・・・心配ごと はつきません。
こんなとき、身体は「戦わなければならない闘争モード」で 緊張状態にあります。
血圧があがったり、筋肉が硬直したりとストレスホルモンが放出 される状態です。
一時的に免疫力は高まりますが、慢性化すると徐々に低下していき ます。

こんなとき、「マイナス思考は免役を低下させてしまう」とか「考 え事は体によくない」・・・などの思考がさらに脳の中を掻き乱し てしまいます。
リラックスしたくても、思考が暴れまわっている状態では決して リラックスできません。
つまり、こころは思考ではコントロールできないということです。

しかし、身体は主の言うこと・働き掛けには忠実に従ってくれます。
身体に直接働きかけることで、リラクゼーション効果を得ることが できるのです。
そして、その効果は、「気分がよくなる」以上のもので、身体が 病気を治そうとするそのシステムを活性化させてくれるのです。

・・・・・リラクゼーション法について

ボディスキャン法

身体の各パーツに意識をむけ、呼吸とともに緊張を解き放つ方法です。

左脚の先・・・そこに意識を集め、あたかも左足の先で呼吸しているか のように感じます。
暖かいや冷たい、指の1本1本の存在に気づくようにします。
何も感じなければ、その感じのなさを味わうようにします。
意識をそこからそらすことなく、2~3呼吸の間、左足の先にとどまります。

このような方法で全身をまわっていきます。
順番は・・・
左足の先⇒足先全体⇒むこうずね⇒膝⇒脚の付け根⇒
右足の先⇒足先全体⇒むこうずね⇒膝⇒脚の付け根⇒
骨盤⇒お腹⇒腰⇒背中⇒胸⇒
左手の指⇒左手全体⇒腕⇒ひじ⇒左肩⇒
右手の指⇒右手全体⇒腕⇒ひじ⇒右肩⇒
首・のど⇒顔⇒後頭部⇒頭頂部⇒身体全体⇒

最後に、足の先から頭の頭頂にむけて呼吸の流れ道が できており、そこを通って息が流れるように呼吸します。
(足の先から空気が入り、身体全体を通って上にあがり、頭頂 に達する。
そこから折り返し、身体全体を通って下にさがり、足の先から 空気がぬけていくイメージ)

お腹や胸などは大まかに記述しましたが、腸や子宮・肺・胃などと 気になる箇所は細かくわけて、気づいていきます。

全体を見つめていくと約45分くらいかかります。

これは、自分の身体に対する感受性を高めるためのものです。
自分の身体に気づけば気づくほど、リラクゼーションの効果が高まって いきます。
この部所がこうなるように・・・とか痛みがとれますように・・・などと 目的を課すことはしません。
それをしてしまうと、「こうならないといやだ」という緊張感が生まれて しまうからです。
痛みやしびれがあっても、それをコントロールしようとせず、どんな感じ かを味わうだけです。

どんな感じの痛みか・時間とともに変化するか・痛みのレベルは?
この痛みに色をつけるとしたら?形にしたら?
痛みを視覚化したりイメージに置き換えたりして、痛みが訴えている 言葉をききとるようにします。

継続していけば、それらの痛みやしびれ・・・身体が発しているメッセージが 変化していることに気づくでしょう。

結果として、浄化作用がおこったり、疲労感が消えたりなどの効果は 期待できます。
身体にリラクゼーション作用を起こさせる・・・これが、身体が自然に もっている治癒力を発動させる一番の方法です。


ご自分では、やり方がよくわからない・しにくいという方は、ご指導 させていただきます。
またご自宅で取り組んでいただけるようにCD作成も致しますので、 お気軽にご相談ください。

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