ウォーキングが13種類のガンのリスクを減少させる
「筋肉から分泌されるマイオカイン」
(この記事はDr.HisacchiさんのAmebaブログの記事を参考にしています)
米国や欧州で行われた12件の観察研究をもとに、144万人の19~98歳(平均59歳)の男女を対象に、生活習慣とガンの発症につい
て11年間にわたり調査されました。
期間中に18万6932件の癌が確認されました。
ウォーキングなどの活発な運動を週に5日以上行っている人では、ほとんど運動しない人に比べて、癌の発症リスクが20%低下する
ことが明らかになりました。
ウォーキングで減らせる癌
① 食道腺がん(42%) ② 肝臓がん(27%)
③ 肺腺癌(26%) ④ 腎臓がん(23%)
⑤ 胃噴門部がん(22%) ⑥ 子宮体癌(21%)
⑦ 骨髄性白血病(20%) ⑧ 骨髄腫(17%)
⑨ 結腸癌 ⑩ 頭頚部癌 ⑪ 直腸がん ⑫ 膀胱がん
⑬ 乳がん
なぜウォーキングがよいのか
ウォーキングを毎日続けると、筋肉などで血糖をさげるホルモンであるインスリンの効きがよくなります。
そのため体内でインスリンの過剰な分泌を防ぐことができます。
肥満や運動不足の人は、インスリンが過剰に分泌されやすく、2型糖尿病・高血圧・動脈硬化などが進行しやすくなります。
特に2型糖尿病では、細胞から分泌される「サイトカイン」と呼ばれるたんぱく質が慢性炎症を引き起こし、癌細胞が増殖しやすくなります。
筋肉は病気と闘う役割も!
最近の研究では、筋肉は身体を動かすためだけではなく、病気と闘う役割もあることが推測されています。
東京大学・大学院の藤井宣晴教授によると
「がん細胞を移植し、人工的にカヘキシア(癌性悪液質)にしたマウスに筋肉増強剤を投与する実験」を行ったところ
・筋肉増強剤を打たなかった癌マウスは筋肉が減少し、全部が衰弱死した
・筋肉増強剤を打ったマウスはがん細胞が増殖しても筋肉量と体重が維持され、10%しか死ななかった
これは癌にかかったとき、筋肉が生命維持のために何らかの役割を果たしていることを意味しています。
(現段階では人間への応用は未確認)
筋肉からのホルモン「マイオカイン」の働き
筋肉から身体を守る有益なホルモン「マイオカイン」は、癌や生活習慣病予防に対し、様々な抑制効果があるとされています。
たとえば「SPARC」というマイオカインは、大腸がんを抑制することが分かっています。
筋肉でつくられたSPARCは、大腸がんを見つけるとアポトーシス(自殺)を働きかけます。
他にも筋肉から分泌されるマイオカインは
・IL6・・肥満や糖尿病を抑える
・FGF21・・肝硬変につながる脂肪肝を改善
・アディポネクチン・・糖尿病や動脈硬化・うつ病やストレスにも効能がある
・アイリシン・・・認知機能の改善
・IGF1・・アルツハイマー病の原因物質を減らす
また筋力を高めることで、認知症の予防にもなる研究結果がでています。
「筋力の高さ・・認知機能に比例」
習慣的な運動をする
ガンが予防できる・再発を予防することができる・認知機能が高まる
・病気を未然に防ぐ
など、手軽な生活習慣で生活の質が格段にあがるのですから、習慣的な運動をぜひ、日常に取り入れたいものです。
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