家族には何ができる② 足操術のススメ

①では、家族は、患者さんとともに闘病を歩むと決めていただき
・患者さんを変えようと思わずに、ご自分の意見や気持ちを述べる
・患者さんの話を聞き、本音の言葉を拾い出すようにする
・患者さんが家族にしてほしいと望むことを叶えようとしてあげる 

などを紹介させていただきました。
しかし、家族であるからこそ、言いづらい・わかってくれるだろうと いう思い・気持ちが通じ合わない苛立ちなども出てくると思います。

そこで、言葉を介さず、肌と肌をとおしてこそ、通じ合えるコミュニケ ーションツール「足操術」をご紹介致します。

人は不安なとき・疲れているとき、信頼できる人に背中をさすってもら ったり、手をにぎってもらうだけで、なんとも言い難い安心感ややすら ぎを覚えるものです。

不安や心配などのマイナスの感情があると、どうしても脳の深い部分 (生命活動を担う部分)(脳幹と呼ばれる)が緊張していきます。
そして、その緊張状態に身体を適応させ、脈や血流・血圧・体温・呼 吸・消化などをコントロールしていきます。
こころと身体がつながっているといわれる所以です。

この「脳幹」の緊張をとくにはどうしたらよいのか・・・?
肌が気持ちよい・・・と感じることをするのです。
さすったり、にぎったり、ふれあったり・・手を置いておくだけでも 効果があります。

「足操術」はこのリラックス効果を十分に引き出し、専門的な技術が なくても家庭の中で即効つかえるように編み出された技法です。
しかも、重要なツボやリフレクソロジー(反射区)といった科学的 にも立証された理論を取り入れたものですので、リラックス効果以上 のものも期待できます。

脳からの指令は自律神経ルートや中枢神経を介して身体に伝えられると 前述しました。
では、足や手や背中などに刺激があった時は?
痛いや熱い・または気持ちがいい・・・といった刺激は、皮膚をとおして また筋肉をとおして末端の感覚神経に信号が流れます。その神経は背骨を 通る中枢神経に集められ「脳幹」に届きます。
その神経信号に「気持ちがいい」という情報があれば、脳幹は「リラックス してもいい」状態だと判断します。
そこで脳幹自体の緊張が解きほぐされるのです。

その影響は脳全体に及び、半眠半覚のまどろんだ状態を作り出します。
この時、何とも言えぬ安心感や満足感を得られます。
また、神経やホルモンのバランスを調整するような働きが行われます。
この働きを「自然治癒力」とか「生命力」と呼ぶのです。

これらの力が高まることで、免役力が活性化する・内臓の働きの活性化 血流が促進心肺機能の安定体温の上昇などにつながっていきます。

また人と人との肌を通じての氣の交流は、お互いの信頼感を高め、その 安心感は閉ざしていた心を解放させることができます。

家族と患者さんとのコミュニケーションは非常に大切とはいっても 言葉ではなかなか心の深い部分に届かないもどかしい一面があります。
しかし、肌を通じての交流は、言葉にはならない多くのものをお互いが 感じ取ることができるのです。

そして身体を通してのくつろぎ感・人とのふれあいから得られる安心感 こういったものが情緒の安定に非常に有効になります。

情緒が安定すれば、ものごとの見方・捉え方も肯定的・建設的になること ができます。
こういった観点から、「足操術」はがん患者さんとそのご家族にとって 身体的・感情的・精神的にもすぐれた療法になるとおすすめできるもので す。


ご家族のかただけの受講・患者さんとご家族一緒での受講・・・
どちらも可能です。
ぜひ、ご自宅でできる療法の1つとして取り入れてみませんか?

  受講料・・・90分×4回 ¥32,000
        (ご家族お二人様同時受講・・・¥48,000)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP