意識を症状から離す

何らかの不快症状・・・頭痛や不眠やめまいなど、人は調子がわるくなると、どうしても自分の関心ごとの中心をその症状にあわせてしまいます。。

また起こった・いつもよりひどい・いつ治まるのか・なにか悪い病気の前兆ではないか・・心配しだすと、物事はいいようにはなかなか切り替えられず、不安のスパイラルに入ってしまいます。

そして、その症状がおこっている原因を自分の外に求めます。
歳だから・家系だから・体質だから・ストレスがあるから・・・・
これらは変えようがない・だから私の不調は簡単には治らない・・・
と決め付けるのです。

たしかにこれらは症状をひきおこしている要因の1つにはなりますが、絶対的な原因ではないのです。

何かしらのきっかけがあり、自律神経のバランスがくずれるような出来事があったとしても、本来の身体は、もとに戻ろうとする力が働き、そう簡単にバランスが崩れっぱなし・・・の状態にはなりません。

それが、バランスを保てない状態にまでなったのは、自分の健康に対する無関心や身体を大事にしなかったことが大きな原因です。
コントロールが効かない身体をつくってしまったのは、他人ではなく、自分自身であると気づくことが、不調から脱却する第1歩です。

では症状に意識をもっていると(いつも気にかける・・ということ)なぜ、悪いのでしょうか?

たとえば、頭が痛いとき、その間は「痛い・・いたい・・」に意識があります。
いたい・・・に集中すればするほど、眉間に皺がより、表情筋がこわばり、がまんしようと身体の筋肉も固くなり緊張状態を作ります。
そうすると、神経の流れや血行がわるくなり、交感神経がもともと興奮状態にあったものがさらに過緊張になります。
バランスを崩して不調をひきおこしているのに、そのバランスをより傾ける方向にもっていってしまう・・・ということです。
これでは、症状がおさまるまでに時間がかかってしまいますよね。

‘頭痛がする’と感じる神経の興奮をおさめるためには、他の神経を働かせることです。
他の神経を使っている間は、‘頭痛がする’神経回路は休息できるのです。

他の神経を使うには、意識していた‘頭’から他の部所、お腹や手足など。または呼吸などへ意識を動かしその部分の感覚を味わうのです。
温かいや冷たい・重い・・・そのままを感じます

神経は全身に過緊張・弛緩なく流れてはじめて、全体を調整する機能が働くのです。

症状を見つめて、細かく分析しても悩みが解決する時間は短くなりません。
そのまま、そっとしておき、意識をあえて他に移し、それが通りすぎるのを待つのが得策のようです。

呼吸法は、意識を離すためにとても優れたツールです。
意識的に呼吸をしようと思えば、自然と意識は‘いたい’などの場所から呼吸に うつってきます。
また、呼吸により、自律神経は緊張型の交感神経から、リラックス型の副交感神経に切り替わります。
そのことにより、不快な症状がやわらぐことにつながります。

身体に不調があれば、よい方向のことはあまり考えられません。
その心配というエネルギーは、マイナスであるため、余計にそれを増幅させることもあります。心配して治るものでなければ、気持ちやそのエネルギーのむけどころを切り替えてみましょう。

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