睡眠は、心身の休息と回復のために重要ですね。
とくに、こころの疲労の回復にとって睡眠はかかせないもの
ですが、先進諸国の5~15%の人々は慢性的な不眠で悩んで
いるようです。
催眠剤などを服用すると、自然の眠りとは異なる質の眠りを
体験します。
機械的に眠らされたというか、眠った・・・という感覚が
皆無というか・・・。なんともすっきりしない感じになります。
これは、本来、自然な眠りの夢の中で行っている、日中の様々な
感情の発散・整理を行えないことによるものらしいです。
脳には「扁桃体」といって、不快な刺激の感情に反応する場所が
あります。
一方、おでこ付近にある前頭葉では、この「扁桃体」を抑制し、
感情に対する反応を適切に修正する働きをしています。
この「扁桃体」と「前頭葉」が連携することで、感情的な刺激を
受けても暴走せず、理性的に感情をコントロールしているのです。
しかし、この連携がうまくいかず、扁桃体のみの活動が活発になると
抑うつ状態を招いてしまうのです。
扁桃体と前頭葉の連携をスムーズにしているのが、睡眠であり、
抑うつ薬や催眠剤を服用すると、この連携が阻害され、抑うつ傾向が
強くなるようです。
「眠り」は意思でコントロールできるものではありません。
眠れるコンディションを作ることをしなければならないのです。
このホームページのストレスマネジメント術のサイトなどを参考に
身体からの働きかけに取り組んでみてください。
睡眠の重要な役割
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