自然治癒力を考える⑥ 身体へアプローチ

「病は氣から」とよく言われます。
たしかに「氣」の有り様によって、症状の出方や 治り具合に差が出るのは、確かです。

しかし、完全に病んでいる人に「病は氣から」だから 「あまり気にしないように」とか、「強い気をもって!」
などと言っても、慰めにならないどころか、自分は弱い 人間だから・・・と余計に落ち込ませてしまったりします。

この「氣」をなんとかしようと思っても、簡単にコントロール できるものではありません。

しかし、身体にアプローチすると、自然に「氣」はついてくる ものなのです。

不調時の身体の状態は、(個人によって差がありますが)
・硬い・柔軟性に欠ける
・呼吸が浅い
・姿勢が悪くなる

こういった身体上の問題を解決していきます
・ゆっくりと筋肉や関節をほぐしていく
・腹部に息がとどくような呼吸法
・意識的によい姿勢をつくる


自律神経やホルモンを調整している脳は、身体の状態を チェックし、それにあわせてコントロールしていきます。

身体をゆるめたり、ほぐしていく動作は、身体からの フィードバックで脳へも刺激を伝えます。

そのとき、リラクゼーション反応として、脳から身体へ の神経は、上記のような身体の状態をつくるように司令
を出すのです。

たとえば、ストレッチをしようとして、ガチガチに硬い ときもあれば、硬いなりにも、ストレッチしやすい時が ありませんか?

少し意識すれば、呼吸がしやすい時・しにくい時、また 姿勢が悪いなぁという時・なんだかすっと伸びている時。
身体は日々変化していることに気づかれると思います。

この体調の微妙な変化を、意図的に変えていくのが、上 記の方法です。
身体をコントロールすることで、自然治癒力の高い状態 を作っていくことができるのです。

そして、柔軟性がある・深い呼吸ができている・姿勢が 伸びている・・・このような条件のとき、「氣」は強く 淀みなく流れ、いい質のものでありえるのです。
 

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