楽しいから行うより 行うから楽しくなる

私たちは1日にいろいろなことを、成し遂げます。大げさな言い方ですが、 顔を洗う・トイレをすます・食事を摂る・新聞やニュースをみる・歩く・ 運転をする・仕事をする・洗濯をする・買い物に行く・・・

あげればきりがありません。
これらは、当たり前だからしていること・仕方なくやっていること・楽しい からしていること・使命感に燃えてしていること・・・

など気持ちの上でもいろいろに分けられるでしょう。
楽しくないこと・イヤイヤだけどしていることは特に心がそれて、それを しながらよそ事を考えたり、「めんどうくさいなぁ」などどつぶやいたり、 ますますめんどくささを募らせてしまいがちです。

マインドフルネスはこういった作業の中でこそ、その力を高めるチャンスに なります。

その作業の前に自分の心に意識をあわせると・・・ それをおこなわなければならないという事実といやだなと感じている自分の 感情があります。
そのとき意識が散慢であると、それを行うことがものすごくいやだ・・となり その行為=いやなものと一体化します。そのうち、それを行うことができない 言いわけを探し始めたりします。
あしたからしようか・・とか、しなくてもどうってことないか・・・とか そもそもなぜしないといけないのか・・・とか。

こうなると、やる気はますます削げて、身体はまったく動かなくなりますよね。

しかし、そのことが本当にイヤでイヤでどうしようもないことかと考えると、 それは自分の気分が決めていることだとわかります。
今日、明日、心待ちにしている楽しみなことがある・いいことがあった・体調 が万全で気分がいい・・・となると、そのイヤな作業ですら、軽々とこなして しまうという経験はだれにでもあると思います。

つまり嫌だなぁ~という感情が沸いたら、それを放っておいて、ともかくその 作業にとりかかるのです。
感情にかまっていると、感情は必ず高まっていきますので、自分で収拾をつけ ることが難しくなります。
しなければいけないのに、したくない!と抵抗すると、気持ちが荒れますが、 するべきことだからしよう!と受け入れると、心に波風が立たず、穏やかに ものごとを進めることができます。

そして、それを行っている際に、よそ事を考えながらと上の空で行うと、心が そこに安定しないので、安らぎません。身体が行っていることと心がバラバラ なため、疲労感だけが増して、それを行うことが、またイヤになってしまうの です。
ここで、行うという行為と心を一致させる・・・・つまり、心を込めて行うとか その行為になりきるぐらいのつもりで行うと、心が安定し、充実感を感じるこ とができ、ささいなことでも楽しくできるのです。

一事が万事で、ささいなことをいい加減にする癖をつけると、本来なら自分に とって魂が揺さぶられるような出来事にあっても、それに心をあわせることが できなくなってしまいます。

現代、これだけの多くのものに囲まれていながら、好きなことややりたいこと がない、とか、なにをしていても楽しくないなどと感覚が鈍っている人が増え ています。
いろいろなものがありすぎて、1つのことだけに心をあわせるのが、苦手にな っているのでしょう。
歩きながらスマホ、音楽をききながら走る、食べながら読む・・・。
同じ時間で効率がいいように思うかもしれませんが、脳はそれほど器用ではな いみたいです。
1つのことに夢中になって行い、完全に達成させる。
そのとき、脳はパワフルに活動し、心も楽しさを感じる。

日常の小さな行いが、脳の活動を最大にし、いろいろなことを楽しんで行うこ とができるようになるための練習だと思って、手を洗う・食べる・歩く・・・
などを行ってみませんか?

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