呼吸上手は生き方上手!

マインドフルネスの研修期間中、自分の気づきの体験を発表する機会が何度 もありました。
だいたい仕事や時間に余裕があるときは、マインドフルネス意識を実践して いたり、毎日のように呼吸法や瞑想を実践したりできるのですが、ひとたび 忙しくなると、とたんに以前と変わらない生活に逆戻り・・・といったこと が誰にでも起こります。
そのとき「今週は忙しくて呼吸法も実践できませんでした」と報告すると、 先生から「あなたは、今週は呼吸しなかったの?」と指摘されます。
もちろん、一定の時間を呼吸法を行うことは、大切なことですが、もっと 重要なことは、いつも、自分とともに呼吸があることを意識できることな のです。

緊張が激しい時・本当に忙しくて息をするのも忘れるほどの時・怒りMax の時、身体は必要最低限の呼吸はしているでしょうが、自分の意識はまっ たく別のところにあります。

こんな過酷・多忙なときほどマインドフルネスが試される時! 必要なのはわずか数秒。
気づいた時のひと呼吸を深く・ゆっくりと・感じながら・・・・吐いて吸う。
これだけでも意識は外から自分の中へ向かいます。

ある販売員のかたが、このようなマインドフルネスを実践したところ、それ までは超多忙になるとイライラしたり、ミスが増えたり、結果として非常に 疲れるという状況だったのが、「はじめは、この数秒をかけることさえ時間 の無駄のようでそんな余裕はない!と思っていたが、数回ていねいに呼吸を する時間をとることで、逆に冷静に判断ができ、ミスも減るので、余計な時 間をつかうことがなくなった。
あせることが少なくなり、疲労感がすくなくなった」 という報告をしていました。

普段呼吸法の実践をするのは、このような状況のとき、「呼吸とともにいる」 ことを思い出し、すみやかに、意識を呼吸に移すことができるようにするため なのです。

呼吸は生命維持のためだけでなく、自分の身体と意識をつなぐためでもありま す。
こころがさまよったとき、ここに戻ってくるためのアンカー(イカリ)でもあり ます。
こころが荒れてしまったとき、それを落ち着かせるためのコントローラーでも あります。
自分中心の考えや感情から、その枠を超えてものごとを見つめ気づきを得るた めの道具でもあります。

呼吸上手になれば、身体の状態から心の扱い方までさまざまな恩恵を受けられ そうだと思いませんか?
こころに余裕がなくなったときほど、次のひと呼吸だけでも十二分におこなって みましょう!

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