習慣を変えて、身体をつくる

「生活習慣病」という病気があります。
高血圧をはじめ、糖尿病、癌もその中に入ります。
その状態になった時、「生活習慣」を変えれば、症状は改善していくであろうと思われるものです。

食事の見直しをし、運動の習慣を取り入れ、不規則な生活リズムを改め・・
こういったことがスムーズに誰もができるのであれば、国の医療費が毎年毎年跳ね上がっていくことはないでしょうし、健康寿命といわれる年齢もどんどんあがっていくでしょうし、病院が大混雑という事態は減っていっているはず なのです。

簡単なようでいて、生活習慣を変えるということは、実行または継続することが難しいもののようです。

その理由として・・・
・ホメオスタシス機能がはたらくため。
人は長年の習慣が当たり前になっており、変化というものを嫌うように なっています。
今の生活が何かの問題を引き起こしていたとしても、仮に変化を起こして今よりもさらにひどい状態になる可能性があるかもしれません。
今の問題は、程度がわかるので、想定内で安心できます。
しかし、変化後は、その状態を想像できないので、不安がつきまとうのです。

今、薬が必要な状態で、服薬をしたくないと感じていても・・です。
将来的に薬が増えていくかもしれないリスクがあっても・・です。
自分が食べたいものを我慢して、それでも、確実に治るという保証がないのであれば、その「我慢」に意味を感じられなくなります。
将来の利益を考え続けることは、非常にエネルギーを使うからです。

・将来の利益が考えにくい
たとえば「認知症にはなりたくない」「癌にはかかりたくない」
こういったイメージはしやすいのです。
メディアで「認知症」の情報を見聞きしたり、知り合いや親せきで「がん」を発症した人の話を聞いたりすると、より具体的に思い描くことができます。

しかし、「健康な身体」というものは、その人によってとらえ方が違い漠然としています。
もちろん誰でもが健康を望んではいるのですが、その健康によってもたらされる幸福や恩恵にまで、想像をめぐらせるのが難しいのです。

どこかが痛くなってはじめて、その部分が「存在」し、普段は何ともなく機能してくれていることに有難さを感じることがあります。
目や耳など、機能が衰えてはじめて、不便を感じることがあります。

健康な状態だからこそ、できること。今の状態だからこそ、できること。
こういったことをより具体的に思い描けると、健康であること・身体の機能が整っていることの重要性やありがたさを感じ、健康づくりのために動くことができます。

ただ健康のために・・というより、その先の「自分らしい人生のために」を考えることが、習慣を変えていく動機付けになります。

その方の未来像を設定することから始まって、そのために必要な健康づくり・必要な習慣作り・メンタルづくりをサポートしていきます。

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