閉経前後、ホルモンバランスが体内で落ち着くための過渡期の症状として
仕方がない・・・と思っているかたが多いことでしょう。
ある程度は仕方がないにしても、その症状の出方は千差万別。
できることなら、軽く短く済むにこしたことはありません。
ここでのキーポイントは「下垂体」と「卵巣」
下垂体は脳内にあり、卵巣は骨盤内にあります。
こんなに離れて位置しているのに、お互い密に連絡をとりあい、ホルモン量を
調整しあっています。
ここで簡単に脳と卵巣の働きをご紹介。
脳内の「視床下部」では、「下垂体」に性腺刺激ホルモン放出ホルモンを出します。
下垂体からは「卵巣」にむけて、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンを分泌。
そして卵巣からは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを分泌。
と同時に、体内の女性ホルモン量を脳にフィードバックします。
更年期では、脳からの指令を受けても、加齢やさまざまな影響で卵巣の機能が低下し
十分なホルモンが作られず、指令に答えられないというギャップが起こります。
分泌しなさい・・・・いや!無理です。
といった言葉ではないやりとりが身体の中で行われ、身体がパニックを起こしている
状態が、更年期障害と呼ばれるもの。
また、大元の司令塔である視床下部は自律神経をも司っているため、ホルモンバランスの
変化で不安定になった身体をなんとか調整しようと試みます。
そのため、自律神経までもが不安定になり、自律神経失調状態を起こしやすくなるのです。
ここから本題!
では、更年期の症状を和らげるために、どうしたらよいのか・・・・?
結論は「下垂体」の働きをよくすること。卵巣と下垂体の連携をスムーズに行えるように
すること。
前述したように、卵巣がホルモンをもう作れないということを下垂体が認識できれば
無駄な分泌命令を出さなくなります。
下垂体は情報をしっかり認識できる能力が必要です。
また、下垂体~卵巣の連絡ルートの流れをよくするために、神経の流れを潤滑にする
必要があります。
下垂体は、脳の中心部、深いところに存在します。
近年は、様々な事情により、頭骨の稼働が悪く、硬く締まっている状態の方が多く
いらっしゃいます。
そのような環境では、中心部の下垂体も影響を受け、本来の働きが弱ってしまいます。
周辺の血液や神経の流れをよくするには、頭蓋骨内の環境を整えなければなりません。
そのための手技療法が「頭蓋仙骨療法」
これにより、頭内の静脈血やリンパの循環がよくなり、下垂体へ十分に血液(栄養や
酸素)が行き渡るようになります。
結果、下垂体も元氣になり、本来の働きが十分に行えるようになります。
また、頭骨~頚椎~背骨~仙骨 のラインも緩めていくため、脳と卵巣の連携ルートの
流れもよくなります。
簡単にいうと、身体全体を緩めることで、機能の低下やホルモンバランスの変化で
パニックを起こしている身体に対し、その変化に早く慣れさせ安定させることを
目的とし、更年期を楽に乗り切りましょう・・・・ということです。
よく、更年期を上手に乗り切るには・・・
バランスのとれた食事・ストレスをためない・適度な運動・冷やさないなどなどがあげ
られていますが、こういったことが身体自体が変化に適応しやすくすることにつなが
るからです。
症状がつらいかたは、更年期だから仕方がないとあきらめず、お気軽にご相談ください。