マインドフルネスでは、呼吸観察といったものをとりいれます。
腹式や丹田を意識するとか、一定の秒数とか、そういったルールの中にある
「呼吸法」ではなく、呼吸が鼻の粘膜を通るときの温度やスースーした感じ・
身体の膨らみ方やすぼみ方・・など呼吸による変化や身体の状態そのものを
感じる=「気づく」ということをします。
気持ちを落ち着かせるためとか、意識を集中させるため・・・など目的を
持たせず、呼吸と自分が1つになるためです。
(結果として、落ち着きや集中などの効果が期待できますが・・)
この呼吸観察でも、ある時点から、こころがさまよいだし、ふと我にかえると
呼吸は身体が勝手にやっていて、脳の中は思考が渦巻いている状態に。
そのとき、「あ!思考してる!」と気づき、ふたたび、呼吸観察にもどるのです
が、この「戻る」というルートを作ることが大切なのです。
普段われわれは思考し出すと、とめどもなく、その思考に入りきってしまい
ます。
その思考は未来や過去など、建設的とはいえないものが多いでしょう。
そのときトレーニングができていると、「思考してる」と気づき「呼吸や
今していること」に意識を戻すことができます。
思考より手に負えないのが強い感情ですよね。
それに乗っ取られると、感情がいつまでも私たちを支配します。
激しい感情は私たちにストレスを与え、心身はダメージを受けますよね。
このときも、マインドフルネス感覚があれば、感情の真っ只中にいながらも、
意識のどこかで「気づき」があり、そして呼吸に戻ることで、感情がクール
ダウンされていきます。
思考や感情から呼吸へ戻る道のりを強化し、何事があっても、すぐさま呼吸に
戻れるようにする。
結果として、ストレス反応を軽減・自己をコントロール・冷静な対応や判断力・・・
こういったものが身につけられます。
これを「使用依存性皮質構築」といって、脳の特定の部分を使うことで強化され、
そのことが楽に・無理せず・強くできるようになっていきます。
簡単にいうと、筋トレをすれば、その部所が強くたくましくなっていくという
こと。練習すれば、そのことが簡単に上手にできるようになるのと同じですよね。
考え上手で、いつも思考にとらわれ、こころがさまよっているのと
気づき上手で、すぐ呼吸や身体の状態に意識をもってこられるのと、どちらが
その時間の充実を感じられると思いますか?
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