こころは1度に1つのことしか感じることはできません。怒りながら喜ぶとか悲しみながら楽しむ・・とかはできません。
つまり、不安と平安のこころは同居できないのです。
これを利用します。
不安のこころが生まれたときに、それを消し去ろうとするのではなく、平安のこころを作り出すことで、不安と入れ替えるのです。
平安のこころ・・・それは、
・自分が楽しいと思うことに熱中しているとき
・何かに向けて頑張っているとき
・誰かのためになることをしているとき
そんな時にうまれてきます。
達成感や充実感・・・それを感じた時に落ち着いた心やすがすがしい気持ちを作り出してくれます。
では、そのような心が治癒力にとって、どのように役に立つのでしょう?
そんな心にあるときは、脳内から「セロトニン」「βエンドルフィン」「ドーパミン」といったホルモンが分泌されます。
・さわやかな前向きな気持ちになる
・やる気がわいてくる
・イライラしない
・ガン抑制因子が増加する
・痛みをやわらげる
・多幸感
このような心持ちはストレス状態とは対局にあるものです。
これらの脳内ホルモンが分泌されると、自律神経や内分泌系に働きかけ、免疫力をあげ、治癒のために必要なメカニズムが働くのです。
ただ、日常で、そんな風に楽しめることなんかない・没頭できるものもない・・・と思ってしまう方もいるでしょう。
ここは考え方次第です。
掃除1つにしても、面倒だな・・・と思うとやる気もあまり起きませんが、「家族のために・・」「きれいになったら気持ちいいだろうな」・・とか、「家に住むことができるのはありがたいな」
と思うと、掃除にも氣がはいります。
一生懸命すると、やり終えたとき、達成感やすがすがしさを感じるでしょう。
お風呂で身体を洗うとき・・・「今日も、頑張ったから疲れを癒そう」「内臓もがんばって働いてくれていたな」と思うと身体への思いが変わってくるはずです。
そんなふうに感じる努力をしていると、ささいなことをするのにでも、一生懸命さや充実感をもってのぞむことができるのではないでしょうか?
心の置き所ひとつです。ものごとへの取り組み方・そして沸き起こる感情を前向きで明るいものに変えていきましょう。
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