何事かを成功させたいときは、もちろん「努力」が必要です。本人が好きでやっていて、努力と感じていないケースもありますが、そのときも、なにかしらの「行動」が必要ですよね。
でも、その「行動」のアクションの前に立ちふさがるのが、いざ、実行するという「意志」です。
この「意志」がなかなか立ち上がらないのは、以外に「頭のいい人」が多い?という話も。
なぜかというと、人が動こう!という気になるのは、やってみよう!できるかもしれない!できるようになりたい!・・・
こんな情動があればこそですが、その瞬間にも、心のどこかで、失敗したこと・できなかったこと・苦い経験・どうせいつもこうだという習性・・いろいろなマイナス要素が浮かびあがります。
頭がよければよいほど、こういった記憶をより鮮明に覚えているとか・・・。
「忘れやすい」のは、悪いことばかりではなく、不必要な情報であれば、いいことでもあるんですね。
「やってみよう」という意志を持ち続けるためには、この「こころの片隅の声」を無視するとか、「それは過去の話だ、次はやってみないとわからない!」と打ち負かす強い気持ちが必要になります。
「脳」はスーパーコンピューターと言われますが、弱点もあって、心の片隅の声よりも言語としてのはっきりとした言葉に反応します。
また、その言葉よりも表情や態度から伝わってくる、神経細胞からの電気信号や神経伝達物質やホルモンに反応します。
ですから、自分の「意志」を強く持とう!と努力するよりも、「やろう」「行動しよう」と言葉に出すことが大事なんですね。
でも、せっかく言葉に出して、「脳」が行動するために動きだそうとしていても、その次の瞬間に怠惰な態度・・・寝そべっていたり、うなだれていたり、暗い表情のままだったりすると、そちらからの「信号」を指示として受け取るので、行動しないような働きをします。
やらないことの言い訳をさがすとか、今の目の前の快楽のほうが大切だとか思わされたりとかします。
今しなくてもいいんじゃないの?
それをしなくても、たいした変わりはないよ
今更これして何になるんだろう
あの録画みようかな?
お給料入ったら、バーゲンに行こうっと。
などなど、これは「脳」が大変な作業をしなくてすむように、楽できるようにそっと耳元でささやいてるんです。
自分の弱い意志のせいではないのです。
ということで、まとめると・・・
まずは「やってみよう」「できる・できる」と言葉にする。
そのあと、ただちにそのような動作・表情・態度を伴わせることが大事です。
姿勢を正す・胸をはる・はつらつとした表情にしてみる・ガッツポーズをする
など、言葉に裏打ちされた身体の感覚を「脳」に伝えることで、それなら・・・と「行動」するための指令を身体に指示してくれるのです。
自分の「意志」や「性格」を根性でなんとかしようと思うよりも、「脳」の性質を利用して、自分を動かせてくれるようにもっていくことが、効率のよい動き方のようです。
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