私たちの祖先が、狩猟採集生活を営んでいた頃は、
それこそ全身を使って生命を維持していたでしょう。
私たちの体も基本的には、そのしくみが受け継がれ
全身を使う生活で健康力が保てるようにできています。
しかし、現代の文明時代においては、体をほとんど
使わない生活が中心となっています。
車社会・デスクワークの普及・ハイテク機械による労働
の軽減・・・
体の中で使わなくても済む機能が増える一方です。
「動」という動きは、物事が流れ進んでいくために重要
なプロセスです。
情報が入ると、それを判断する・処理する、という「動」
のプロセスがあるからこそ、役に立ちます。
食や呼吸においても「動」があればこそ、それが分解され
必要なものは吸収され、それ以外のものは排泄されます。
しかし、現代ではこの「動」のプロセスがあまり重要視され
ず、その働きが不十分になっています
食が入っても、本当に生命の営みにとって必要なもの以上の
ものを摂取する。
それどころか体に有害なものも多く取り入れる。
「動」の働きが不十分の中では、この過剰なもの・有害なもの
は溜め込まれる一方です。
それらは健全な体の営みを阻害してしまいます。
精神作用についても「動」はとても重要です。
理屈を抜きにして、1日、ソファから動かず、何もしなかった
日と適度な運動をしたり、充実した働きをした日とでは、体の
爽快さのみならず、こころの質にも雲泥の差が生まれることは
多くのかたが体験していることでしょう。
こころの質は言うまでもなく、それは体の状態をも左右して
いきます。
どういう方面からしても、「動」を積極的に取り入れることは
健康を作っていく上で、とても重要なことなのです。
ちなみに、ガンを克服したかたの体験を見聞きすると、必ず
散歩(ウォーキング)を取り入れています。
「動」が不十分であれば、ガン化への条件がそろってしまう
というわけです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。