うつ・なぜ起こる?

うつは「こころのかぜ」とも言われ、誰もがかかる可能性のある病気 と言われています。
近年、なぜ、うつやうつ症状が増加しているのでしょう?
医学的には、脳化学物質(セロトニン)受容体が・・・とかノルアドレナリン系の 働きが・・・・と診断され、それに応じた’精神安定剤’や’抗うつ剤’が処方されるで しょう。では、なぜ、そういった状態になるのでしょうか?

WHOの調べでは、2030年には抑うつ患者数がトップになるであろうと言って います。現在10人に1人がなんらかの精神性の薬を服用しているとか。

こころのかぜといっても「うつ」は通常のかぜのように短期間で治るものではなく 良くなったり、停滞や後退をくりかえしたりするやっかいなものです。
薬に頼っても、根本的に治せるものではないし、うつ症状がおこると、自力で 何とかしようとするモチベーションをあげるまでが大変ですから、予防的に ケアをしていくことが重要だと思われます。

現代の私たちの生活はたった10年前と比べても大きく変化をしています。
その中で、情報の氾濫・情報過多という点では、いままでの歴史の中では 経験のなかったことで、私たちの脳活動は追いつきかねているのが現状でしょう。
その環境の中で、人は、「さらに・もっと・速く・たくさん」を無意識に求め 今の自分の状態に満足することが、下手になっています。
常に求めていくことが、当たり前で、今あるもの・与えられているものなどに 心をあわせていく習慣(足るを知る)が激減しました。
そのことで、こころが回帰し、安らぎ、幸福感を感じ、安定する場所を失って しまうのです。

また、情報は操作していくものですから、それが普通になると、なにか不都合な 周りの環境に対しても働きかけをしないといけないと感じます。
しかし、世の中には自分で変えられるもの変えられないものがあります。
変えられるものに対しては、積極的に働きかけてもよいのですが、そうでないもの に対しては、「それでよし」と受け入れる器が必要になります。
そうできることで、こころに落ち着きがおこり、無駄に力を入れずにすむのです。

しかし、現代人は、あまりにも外野がうるさく(いつも刺激や新しい情報をとり入れない と不安になるため)変えられるもの・変えられないものの区別をすることさえ 難しくなっているのでしょう。

こころが絶えずあちこちとさまよっている状況に加えて、 ・食環境の乱れ(加工食品・ジャンクフード・添加物・化学薬品の摂取・食材の質の 低下)
・運動の不足
・無防備に受信するテレビやネットからの情報汚染(否定的やネガティブのものを蓄積 させる)
・自然界には存在しない刺激
・自然から受ける恩恵の欠如(自然欠乏障害)
・睡眠不足(睡眠の質の低下)
・安易な薬の使用(入眠剤・鎮痛剤・サプリの乱用)
・希薄な人間関係・家族の構造の変化による負担

などこれらが複雑に絡みあい、その人の精神性や思考回路に働きかけ、脳の化学作用に 作用してしまった結果が「うつ」症状につながるのだと思います。

うつ傾向があって、なにか対策を考えたいときには(基本中の基本)
①食の見直し・・・ジャンクフードやインスタント類は禁止
②ネット環境から離れる(テレビ・携帯・ゲームを含む)
③自然に触れる(朝日をあびる・公園にいく・星をながめる・)


3つともが難しいと思われる方は、うつ症状とは関係なくても健康状態を省みてみましょう。

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