めまい・耳鳴り

めまいや耳鳴り・・・見た目ではわからないけど、症状は 非常に不快であり、つらいものです。
検査をして、器質的な問題があれば、対策を講じることが できますが、心因性のものや原因が特定できないケースも 多々あります。

西洋医学的に原因がはっきりしなくても、東洋医学的で あったり、頭骨調整の観点からみたりすると、その不調を 引き起こしている要因をつかむことができます。

①「上虚下実」と反対の「上実下虚」となっている

健康体であれば、頭寒足熱の状態がよいとされます。「氣」は 下半身・お腹のあたりで充実しているのが望ましく、上(頭)の ほうに上がってしまうのはよくありません。

暖かいものは上へ上へと上がる性質があるので、一度上に上がった 氣は、なにか対策をとらないと下へは下がってきません。
頭の方で、氣がたまっていくと、行き場がないので、そこで停滞 してしまいます。
「氣」は血液や体液など、循環させる働きを持つものですので、氣 が停滞してしまうと、すべての流れが悪くなります。
なにかの器官で、余分な水分や老廃物がたまってしまうと、新鮮な 酸素や栄養素が届かなくなる・神経の流れが阻害される・といったこ とから、痛みがでたり、正常な働きができなくなったりします。

② 頭蓋の硬直
 
頭蓋骨は、硬い骨の塊のようですが、こまかいパーツが複雑に 組み合わさったものです。縫合線というところでつなぎ合わさって いますが、この縫合部分が硬直してしまうことがあります。
(思考による疲労・ストレス・首や肩のコリ・薬・・などが影響)

頭蓋骨は、本来、とても繊細な動きをもっています。
開閉や頭の基底を中心に前後の動き・・・など独特のリズム運動 をしています。
このことで、脳内の静脈やリンパ液の循環を促し、脳内の血流を よくする働きをしています。

しかし、なんらかの要因から頭蓋が硬直している状態だと本来の 流れが阻害され、老廃物がたまったり、血行が悪くなったりします。
①の原因が下地になっていることも多いです。

結果として、その頭蓋の硬直部分がひどい場所に関連する器官に 不調があらわれてきます。
(耳のまわりの側頭骨が硬直すると、耳鳴りやめまい
鼻の奥の骨が硬直すると鼻炎や蓄膿 
目のまわりの骨が硬直すると白内障や飛蚊症・・・など)

③ 交感神経優位

症状をお持ちのかたの多くは、ストレスが多い・ゆっくりする時間が とれない・自律神経失調症や更年期にあるかた(身体のリズムが乱れ ている)だと思います。

共通することは、交感神経が優位で、副交感神経が十分に働かない。
リラックス下手。

交感神経は活動型の神経ですが、血管を収縮させる・血圧をあげる 心肺の活動を活発にさせる・筋肉を収斂させる・といった働きをしま す。
休息型の副交感神経も同じくらい働いていれば問題ないのですが、交 感神経が働きすぎると・・・
肩や首のこり・血行の悪さ・内臓の働きの低下 などを引き起こします。
肩や首が凝れば、身体と脳の間の血流がせき止められるので、脳内の 血行が不順になり、不快症状につながります。

④ 内臓の働きの低下

③により内臓が弱ると・・・
東洋医学では、各臓器はそれに関連する器官を支配すると考えています。
腎臓なら膀胱・生殖器・耳・髪・骨・歯
肝臓なら胆のう・筋肉・爪・目・血液など

腎臓の弱りは、それに関連する器官の弱りや疾病に繋がります。
局所のパーツは全身につながっている・全身は各パーツを支配している のです。

めまいや耳鳴りなど、その症状だけにとらわれず、全身の状態を鑑みて 大きな要因を取り除くことが、改善への近道です。

・上実下虚になっている方なら・・・
 足元に「氣」をおろすための「足操術」の施術
 (同時に内臓の不調にも働きかけます)
・頭蓋の硬直がひどい方なら・・・ 
 「頭蓋仙骨療法」
・交感神経が優位なかたなら
 背骨を中心としたリラクゼーションセラピー

 などを施術させて頂きます。



 

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