胃潰瘍・胃がん・・・ピロリ菌のせい?

近年では、胃潰瘍や胃がんの原因としてピロリ菌があげられています。
症状が出て、ピロリ菌が検出されれば、医学的には、薬剤にてこのピロリ 菌を死滅させる処置がとられるでしょう。

ピロリ菌がいなくなれば、これで一安心・・ということになるのでしょうか?

世の中に不必要なものはないと言われますが、このピロリ菌だって、お役に 立っているのです。

食べ過ぎたり、ストレスが重なると、胸焼けがしたり胃痛がしたりします。
これは、身体によくない環境になったとき、ピロリ菌が免役細胞にメッセージを 送り、胃液の量の調整を行わせます。

それにより、軽い炎症が起こり、ストレスや食べ過ぎが身体に負荷をかけている ことをご主人に教えてくれるのです。

ここで、気がつけば生活習慣を改めて大事に至らずにすみます。
しかし、身体の声を無視して、生活を改善しなかったり、胃薬で押さえ込んでしまう とピロリ菌はますます活発にお仕事をして、ひどい胃潰瘍や胃がんにまで進んで しまうのです。

仮にピロリ菌を死滅させていたらどうなるでしょう・・・?
ピロリ菌による胃液の分泌の調整がなされません。
当面は、胃痛がおこったり胸焼けが起こったりせずにすみます。

しかし、体に負荷をかける生活をしていれば、警告の時期を通らずに、胃液の過剰分泌に より胃に穴があく・余った胃液が食道のほうに逆流するという現象がおきてしまうのです。

実際にピロリ菌を除去した人に逆流性食道炎の発症が多く見られるそうです。
それが慢性化すると、食道がんのリスクも高くなります。

仮に胃がんに罹患した場合、5年生存率は70%
食道がんの場合は5年生存率が40%
食道がんの場合は、他の部位のがんよりも生存率が低いのです。

手術を受ける場合でも、胃と食道では、あとあとの生活の質に大きな差がでることは 明らかです。

ピロリ菌は悪のように扱われていますが、長い目でみれば、自分の身体を守ってくれ ること・共存できる方法があること(別コラムでご紹介します)を認識いただき ピロリ菌除去に関しては、熟考いただけたらと思います。



 

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