一般的にストレスを何とかしようと考えるときに、「ポジティブに考えよう」とか「ネガティブな考え方だからストレスがたまるんだ」みたいに思うことがありますよね。ポジティブな思考はよくて、ネガティブはよくない・・避けたいと。
たしかに極端なネガティブ思考の人は、一緒にいたくないし、自分もできる限りポジティブでありたいとは思います。
でも・・・人の感情って、すべてをポジティブに受け止められることはありません。「喜怒哀楽」が基本です。
どの感情も、これはポジティブでこれはネガティブというものではないんですよね。
そこから、それをどう受け止めて、どう自分の中で処理をしていくかという過程でポジティブとネガティブ路線に分かれていくのではないでしょか・・・。
たとえば、人からなにか気にさわるようなことを言われたとします。
一瞬ムカっとかイラっとするでしょう。
そこで、私はポジティブシンキングをするから、「気にしない・気にしない(^^♪」というのは、本当のポジティブでしょうか?
完全ネガティブ路線だと、「あんなこと言われた…私ってやっぱりダメなんだわ」とか「もう嫌われたに違いない」という思考で、クヨクヨとしますよね・・・
これはいろいろ悪影響が出てきます。
私が思うポジティブは、言われたことに対して、まずその真価を確かめようとする。
・その人がただの思い込みやいじわるで言っているのか
あるいは、自分のことを思って、よくしようとして言っているのか
・他の人の視線でも自分にはそういうところがあるのか
・それは、自分の成長にとって、プラスに変えられることか
を自分なりに考えてみて、そこから、「気にしないでおこう」という選択でもよし、「こういう風にする努力をしてみよう」という選択もありになります。
ポジティブというのは、ただやみくもに楽しく・楽観的に・・・ととらえていると、問題の本質に気がつきにくくなります。
自分にとって成長になるように、いいようになるように、物事を変えていこうとすることが本当の「ポジティブ思考」ではないでしょうか?
その過程では、悩んだり苦しんだり、迷ったり、表面的には「ネガティブ」な過程を踏まないといけないかもしれません。
そのときのネガティブは決して否定的なものではなく、必要で大切なものだということになりますよね。
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