とくに女性は冷え性の方が多いですが、近年では、男性や
低体温の子供たちも増えてきました。
冷え性の症状自体はたしかにつらいものですが、かといって
どうしたらいいものかわからなかったり、あるいは、その
冷え自体がとても危険なものであることを認識されていなか
ったりします。
冷えの原因としては
(たとえばきゅうりやトマトといった夏野菜は身体を冷やす 作用に優れていますが、一年中食卓にのぼる)
(ファーストフードや加工食品には添加物や化学薬品が多く 含まれる)
こういった背景のもと、私たちの身体は冷えやすい状況にあるのです。
では、身体が冷えていると、どんな問題があるのでしょうか?
ものが冷えると、硬くなります。
身体の中も同じで冷えると血液の流れが悪くなりドロドロになっていき
ます。
手先や足先のような末端の血管は細いので、ドロドロになった血液は
通りにくくなります。
末端の細胞に新鮮な血液が行き届かず、細胞は栄養不足、細胞のまわりの
老廃物は回収されず、細胞まわりの環境がとても悪くなります。
細胞の代謝率が悪くなるので、熱を生み出す力が弱くなります。
ますます冷え体質になります。
内臓の中ももちろん冷えます。
内臓では「酵素」が実に多くの仕事をしています。
消化酵素をはじめ、酵素が存在することで、ある物質からある物質に
化学変化をおこさせる工程が瞬間的にできてしまいます。
この「酵素」は37℃~40℃で活性化します。しかし、冷えていると
酵素の働きがとても悪くなります。
身体の中で合成・分解・吸収・ホルモン分泌・神経の流れ・・これらの
働きがすべて悪くなってしまいます。
つまり、潤滑におこなわれるべき工程が滞っていくのです。
また、ウイルスや病原菌・がん細胞などと戦ってくれる免役細胞も
体温が高いほど活性化します。体温が1度さがればその免疫力は30%も
落ちると言われています。
こういったことから冷え性・低体温であればさまざまな病気にかかりやすく
なってしまうのです。
身体に不調がでれば、薬に頼ったり、精神的ストレスがかかったり、運動
する元気がなくなったりと、冷え性の悪循環に入りがちです。
そうなる前に対策を取るほうが、断然効果的なのです。
冷えは万病の元と心得、対策を取るべきものとお考えくださいね。
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