あらゆる病気や怪我をなおしてくれるのは、身体に備わっている自然治癒力というものです。
風邪をひいても1週間もすればたいていは治ります。
>薬や注射は、不快な症状を緩和するだけであって、治すのではありません。
切り傷が、やがてくっつくのは、テープや絆創膏を貼ったからではなく、体内のいろいろなシステムが総動員してもとの状態にもどしてくれる・・・
これが自然治癒力です。
では、この自然治癒力・・・
どうしたら高めることが出来るでしょう?
病気や怪我をしたとき、
免疫細胞を発動させたり、
熱をださせたり、細胞分裂を早めたり、
悪いものを体外へ排出させたり・・・・
最近の科学の発達により、細胞間でコミュニケーションをとったり、細胞から情報を脳にフィードバックしたりしていることがわかってきています。
細胞「ここの調子が悪いです・・・。応援が必要です」
脳「了解した!免疫グループを総動員して 肝臓にも栄養の補給をたのもう!」
みたいに言語化はされませんが、こんな感じでしょうか。
何が、双方のやりとりの媒介になっているかはまだまだ謎のようです・・・。
(神経伝達物質とか?ホルモンとか?)
このように、身体を治癒させる仕事の司令や総括は「脳」で行われています。
脳の働きですから、その働き具合には「能力」というものが存在します。
自然治癒力も「能力」の1つであり、状況によってその力がアップ・ダウンします。
では、その脳の能力を高めるには?
脳がもっとも好む「フロー状態」というものがあります。
それは、身体全体がリラックスして、集中状態になっているときです。
意識があれやこれやとうつろぐことなく、一心に何かに取り組んでいる時。
そのときこそ、脳が喜び、身体にとってもっともよい状態になるような働きをしている時です。
逆に脳がしんどくなるとき・・・
それは過去のことや未来のこと(心配・恐れ)
目の前にない仕事のことなどあれやこれやと思い煩っているとき、莫大なエネルギーを消費するために脳が本来の仕事をできずにいます。
免疫のこと・自律神経のこと・ホルモンのこと・・・
それを微調整するエネルギーが不足するのです。
さまざまな病気になれば、不安や心配ごとがつきまとうのは仕方がない面もありますが、治癒システムのスムーズな稼働を望むなら「脳」が最大の能力を発揮する(自然治癒力を働かせる)時間を持つことが大切です。
・身体がリラックスできること(ヨガや体操)
・好きなこと(趣味)などに熱中する
・ウォーキングで身体を動かす
・自然の中で、五感の感覚を味わう
・食事や入浴でも、その感覚を味わい尽くす
意識をどこに向けるかによって、日常の生活の中でも、自然治癒力の能力UPの機会は多々あります。
病気やけがそのものに意識をむけるより、リラックスモードの時間をつくる努力のほうが大切なのです。
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