がん闘病中であると、さまざまな不安や恐怖とむきあわなけ
ればなりません。
治療について・今後の見通し・経済的負担・就業について・
家族内の役割・子育てや親の介護の問題・・・病気によって
いろいろな状況が変化するわけですから、精神的負担が重な
り、うつ症状を併発するかたが多くいらっしゃいます。
統計によると20%~40%のかたが、そういった症状を経
験するといわれています。
また、一般の人とくらべると、がん患者さんのうつの発生率は
2倍以上だそうです。
うつ症状を併発していると、気力が衰えてしまうため、治療に
消極的になる・身体の不調がガンの再発や悪化のものと思い
心配や不安が強くなる、など闘病にマイナスの影響を与えて
しまいます。
不安感や焦燥感などを理性・知識でなんとかしようと思っても、
難しいものです。
また、そういった感情を見ないふりをして、何事もなかったか
のように振る舞うことは、感情をあらわにだすことよりも事態を
悪くしてしまいます。
そして抑圧された感情は、いろいろな行動へのあしかせとなるな
どよいことはありません。
対処法としては・・・
「こころは身体に従う」ことを利用します。
不安感などが心をしめると、緊張モードとなり、交感神経を優位に
します。
血管が収縮し、流れがわるくなるので、冷えがおこります。
思考は「なんとかしなければ」モードですので、とりとめのない
思考がぐるぐるまわり、不安感を増大させます。
このとき、身体を温めるのです。
足湯や湯たんぽ・温灸・びわの葉温灸・こんにゃく湿布・・・
(民間療法でいろいろなものがありますので、ご自身にあうものを
選んでください)
身体があたたまると、身体の余分な緊張が緩み不安感などが
うすれていきます。
暖かさを感じていると、思考は休止状態になるので、不安を煽るよう
な回路がストップします。
また、痛みについても同じです。
痛みは物質的な問題より、精神状態により反映されて、強くなったり
弱くなったりします。
つまり、不安感などマイナスの感情が強ければ、痛みも強くなります。
このとき、身体をあたためれば、精神が安定し、痛みの軽減につながる
のです。
あたためる効果は、他にも
・ガンが熱に弱い性質をもつこと
・ヒートショックプロテインが産生され、治療効果が高まること
などを、ブログ内で記述しておりますので、参考になさってください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。