病は気から!は本当?

昔から「病は気から」と言われ、科学的な根拠はなくても何となく信じられて きてますよね。
この言葉を使うときの「氣」は気分の氣とか、気持ちの持ちようの氣として、 一般的には使われていると思います。
確かに、それは大事です。
くよくよしているときや心配ごとでいっぱいの時は風をひきやすかったり、治 りが悪かったりします。
一方、楽しいことが控えている前や熱中することがあると少々の熱も気になら なかったりします。

ではこの「氣」の具合をつかさどっているものは何でしょう?
自分の思考?何かの出来事?体調?・・・これらも1つの要素だと思いますが 自分の身体の中を流れる電気信号的なものが、その時の「氣」をつくっている のだと思うのです。

クライアントさんでこんな事例がありました。

そのかたは50代前半。うつ症状があり数年前から抗うつ剤などを服薬。
徐々に回復してきて、あと少しで薬も手放せるぐらいに。
しかし、この時期に閉経と重なり、更年期障害の症状がだんだんときつく。
夜中にも起こるホットフラッシュに眠れないことも。
その症状がつらく、女性外来に相談しようかと悩み中でした。
なぜ、悩むかというと、抗うつ症状を抑えるために、これまでにずっと薬を服用 し、その副作用や薬を減らす度におこる揺り戻し症状にとても苦しんできたので す。ここで、女性外来に相談すれば、ホルモン剤などを服薬することになるでし ょう。
つらい症状のホットフラッシュは収まるでしょうが、また副作用が・・・と思う とそれも二の足を踏んでしまうのでした。

当店では、頭蓋仙骨療法を実施。頭部を緩めることで、上にあがってしまってい る「氣」を下におろすことを目的としています。
その効果があって、ご本人さまも、頭の中が晴れたような感じを体感して頂きま した。

すると、帰り際には、「女性外来はやめておく!」と。
「せっかく薬があと一息のところになっているのに、また増えてしまう。」
「眠れないつらさから、ついクスリに頼りたくなってしまったけど、日中時間は あるし、眠たければ、昼寝すればいいから・・・」と氣が変わり、きちんと決心 できたのです。

身体をゆるめることで、エネルギーのもととなっている電気信号的な流れが変わり それが、「氣」の質を変える。
これまで、身体のつらさにフォーカスして「弱気」になっていたものが、現状の把 握や解決策にフォーカスし「前向きな氣」を呼び起こしてくれた。
この気分こそが症状を乗り切るための何よりの薬になると思うのです。

アクションをなにも起こさずに「病は気から・・・だから、氣をしっかり持ってね」 とか「弱気では治る病気も治らないよ」とかは、まったくの精神論で、当事者にと っては無理難題な話です。

その「氣」の質や方向性を立て直すには、まず身体の流れを整えることからだと実感 した体験例でした。

(注意・・・薬や通院を否定するものでなく、症状がつらいときには、対処療法も 必要なケースがあります。症状のために、身体とともに精神が弱ってしまっては、 前向きな行動がとれないことにつながることもあります。しかし、それに頼りきって いては副作用のほうが大きくなってきますので、賢く利用することが大事だと思われ ます)

 

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