自分について考えるのは不幸のもと

私たちは考えることで安心する傾向があります。
不幸な考え・ネガティブな考え・堂々めぐりの考え・・・無益なものだとわかって いても、過去からの後悔や反省・他人の失敗や成功・未来への期待や推測など、何 かしらいい手立てが浮かぶのでないかと思考を繰り返します。

それらは自分かわいさゆえ、なのです。
自分が幸せになるため、成功するため、希望を叶えるため、認めてもらうため。

ところが、この自分中心の考え方は、意に反して、幸福感を得るどころか、どんどん 幸福度は低下していくのです。

なぜなら

①過去や未来に思いを馳せると、必ず感情が伴います。感情は「いま」のものなの で、こころはそれにとらわれてしまいます。

②自分を中心に思考すると、前述したいろいろな欲望が出てきます。すると、「もし それが叶わなかったら・・・」という不安や恐れが表出してきます。

③考え方のくせは、意識しないと気づきません。新雪の中を歩くとき、はじめは非常 に歩きにくいですが、何度もそこを通ると踏みしめられて、歩きやすくなります。
道ができると、あえて、他の場所を苦労して歩こうとは思いませんよね。
思考も新しい考え方をするのは、努力を伴いますが、同じパターンの考え方は楽に できます。それが幸福感を感じさせてくれるものでないとわかっていても、同じ道 を通ってしまいます。

マインドフルネスはこういった「考え方のくせ」に意識をむけ、観察をしていく作業 です。

どう考えているのか、なにを感じているのか。
その考えかたと感情とからだの感覚がリンクしていることに気づいていく。
それだけで、その考え方を手放すことができるようになります。

また、思考が自分のこと中心になっているときに幸福度が下がるということは、それを 自分以外のことに向けると幸福度が上がる!ということです。

誰かを思いやる。みんなが良くなるためにどうすればよいかを考える。
日常の中でも、花や動物などに思いをかけて大切にする。

「自分」から「周囲」へ意識をむけると、新しい思考のパターンができるかも しれません。
それがまわりまわって自分の幸福度につながるのは確かです。

 

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