生き方を見つめる

大きな病気をすると、これまでの生活習慣や生き方を変えなければならないこと があります。
病気になったということは、これまでの生き方・生活のしかたがなにかしら自分 にとって不都合だというメッセージだからです。

食事の内容や生活リズム・働き方やものごとの受け止めかたなど、問題のある箇 所は人それぞれ千差万別ですので、それを見極めていく過程が重要になってきま す。

ここを改善したほうがいいと判断してもそれを実行し、定着するまで継続するこ とは非常に難しいことです。なぜなら、これまでの生き方を変えることは、非常 に勇気のいることだからです。
変化をおこして、さらに悪い状況になるぐらいなら、これまで通りでいれば、こ れぐらいの損失ですむのだからと、自分の想定内でおさまろうとする心理が働く からです。

しかし、私たちは健康になることを目指して生きているのではないですよね。健 康であるほうが、なにかをするのに調子がいいとか、よりよくできるからという だけです。世の中には、健康を目的として日々の生活がまわっているかたもいら っしゃいますが・・・。ですから、本来は自分の目標があって、それを実現する ための1つとして「より健康」が必要であるというスタンスがよいのです。そし て、その為に、食事に気をつけ、運動をし、ストレスを解消し・・・という項目 を日々の生活に取り入れていくのです。

というのも、ガンに罹患してしまうと、もちろん「治そう」という心意気は大事 なのですが、食事はこれこれ、冷やすことはダメ、無理してはダメ、と自分の病 気のことばかりに気を取られ、肝心のなんのために治そうとするのかなんのた めに生きていくのかが、後回しになってしまいがちになります。

自分の生きる目標を見つけるために・・・
・なぜ自分がこの病気になったか、病気から得たもの・失ったものを見つめてい  くことで、本来自分がなにを一番に思っているかを知る
・感情やこころ・身体が自然に求めるものは何か?
・実現できる可能性のあるもの(夢想で終わるようなものはNO)から見つける

生きる目標が見つかれば、優先するものが決まってきます。
食事内容や運動療法や他の養生法は大切なものですが、それだけのために生きて いるのではなく、自分の本来の目標を実現するために必要なものであるという存 在に変わってきます。

また、自分の内面から湧き上がってくる生命のエネルギーの質や量が大いに変わ ってきます。人からのアドバイスや情報など外づけの動機によって、行っていた 療法も、自分なりの目標という高みができた段階で、内面からの動機に変わるの で、それらをおこなうこと自体に喜びを感じたり(少なくともやらされ感がない) 自然に取り組めるようになってきます。

目標や理想を見つけることは、やすやすとできることではありませんが、求めな い限り得ることはできません。病気を人生の節目として、新たな生き方のきっか けづくりととらえてみてはいかがでしょうか。

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