温度差のある生活をする

人の身体は「廃用性退縮」というものがあります。
少しの期間、歩かなければ、筋肉がすぐ衰えてしまう・・・といったことです。
使わない機能は、だんだんとその働きが悪くなったり、弱くなったりします。
逆に、鍛えれば、筋肉は太く強くなり、負荷をかければ心臓や肺の機能も向上 します。

自律神経のバランスが乱れると、さまざまな不調が現れますが、温度差に対する 疲労感や不適応もその1つにあげられます。
夏バテや冬に風邪をすぐひく・・・などがあります。

現代の私たちは、冷暖房の中ですごし、1年の大半を快適にすごしています。
温度差が身体に影響するからと、トイレや浴室も、冷えないような設備のところ もあります。
ドア TO  ドアの生活(移動手段が車)で、外気温の差を感じる機会が少ない 環境の人も多くいます。

そうすると、自律神経は、温度差に身体の状態を微調整させていく・・・という 働きをする機会がぐんと減ってしまいます。
その適応する能力がダウンしたところに、大きな環境の変化があると、身体は まさしくついていけない状態になります。

バランス失調からの回復を目指すとき、身体をいたわる・休める・・・ばかりでなく 積極的に鍛えていくことも重要です。
・冷暖房の設定温度を「快適」にせず、夏は暑め、冬は寒めにする。
・快適な室内にこもらず、外にでる機会を増やし、身体に温度差を感じさせる。
・入浴後に冷水を浴びる・・・(春すぎから行うほうが良い)
・皮膚を鍛える(乾布摩擦のように肌をこする)
・汗をかく機会を設ける(運動・半身浴など)
・冬は少し薄着にする(身体に代謝を上げる必要があることを分からせる)

簡単にいえば、快適でない・自然に近い・状態の生活になります。
現代では、それが難しい状態なので、あえて、取り入れる必要があるのです。

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