私達は、ボーリングの玉1個分くらいの重さの頭を、肩と首で支えているので、構造上、身体の 使い方によっては、コリがでるのはある程度は仕方がないです。
通常、「肩がこる」時は、細かい仕事を根をつめて長時間した時とか、重労働をした時・重たい 荷物をずっと持っていた時・・・などです。
これは、疲労物質が肩周辺に蓄積された状態ですので、「マッサージ」という手法が有効です。
ただし、あまりきつく揉んだりたたいたりすると、細かい筋肉繊維が傷ついて、その修復時に もっと強い筋肉になろうとし、余計、コリがひどくなることがあるので、そこは注意ですね!
ところが、現代の肩こりの原因はそればかりではないのです。
① 現代は、腕を使う作業がかなりあります。文化的な生活になればなるほど、脚よりも腕を 使う傾向になりますね。この「腕」の使い過ぎによって、肩がこります
② 頭・目の使い過ぎ・・・頻繁に頭脳労働をしていると、血液が「上」へと上がります。
循環がよければ、あまり問題はないですが、同じ姿勢が続くと、筋肉が硬直し、上がった 血液が下がりにくくなります。その結果、肩周辺で、うっ血し肩こりになります。
③ 情報過多やさまざまなストレスにより、交感神経が優位な生活になりがちです。交感神経は 血管を収縮させるので、流れが悪くなり、コリになります。
④ 内臓の不調も肩こりを起こします。内臓は、それを守るため、筋肉の膜で保護されています。
内臓の調子がわるいと、筋膜を固くして、内臓を保護しようとします。
筋肉は、つながりあっているため、お互いが引っ張り合うような形になり、肩もひっぱられて コリがでます。
⑤ 肝臓の不調による肩こりがあります。肝臓の働きは多種多様ですが、筋肉を収縮させる働きも担っています。肝臓が弱ってくると、もっとエネルギーを出さそうという働きが出て、筋肉への働きかけも強くなります。その結果、肩の筋肉も収縮し、硬くなり、コリにつながります。
⑥ 胃の下垂も原因になります。内臓が下垂すると、下へ落ちる力が強くなるので、肩全体を引っ張ります。その結果、肩が重くなります。
⑦ 肩甲骨周辺のこりからくる肩こり。肩の筋肉は、背中側の肩甲骨全体を覆うような大きな筋肉(僧帽筋という)につながっています。近年は、スマホ時間が増え、前かがみで肩甲骨全体が外に広がってしまうような姿勢が増えました。大きな筋肉に引っ張られて、動きが制限されるため、肩のコリにつながります。
⑧ 姿勢の歪みから。その姿勢の原因もさまざまで、脚の長さの左右差や立った姿勢のときの重心のかけ方・脚を組む癖など、そういったことから、脊椎が左右のどちらかに湾曲することがあります。その結果、左右のどちらか負担のかかる側がこるようになります。
⑨ 冷えや食生活から、血液が酸性になり、ドロドロになると、血液循環の不良をおこします。
(たとえば、砂糖や油、肉食中心の食が多いなどです。)新鮮な栄養や酸素が行きわたらないと老廃物がたまり、凝りにつながっていきますね。
長くなってしまたので、次の「肩こりの対処法 ② 」でこれらの原因に対しての対策を記事にしていきたいと思います。
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