気にとらえない

心配ごとがあったりつらいことがあると「気にしない・気にしない」と口に することがありますよね。
それで本当にすっきりと気にしなくなれば、それでOKですが、たいていの場合 は、その言葉を口にしても、あとから頭の中でぐるぐるまわることが多いのでは ないでしょうか?

「気にしない」は意志力の問題ですので、よほど意志力が強くないと感情的に すっきりするには時間がかかります。

あと「気にならない」というのがあります。
人は自分の意識がむくところは千差万別ですので、どんな出来事であっても、 それを「気にする」対象にはならない人がいます。

たとえば、ひとりでの食事。それを「一人ごはんする人は寂しい人」と感じ ていると一人で外食などできないですが、「一人でごはんは気楽」と思って いると一人での外食も「気にならない」ですよね。

本心で「気にならない」のは、一番よいのですが、なんでも「気にする」人 にとっては無理な話なのです。

ただ、神経が過敏になってくると、いろいろなささいなことが「気になって」 きます。「気にならなく」するには、ある程度、腹がすわった状態、丹田の 力を高める必要があります。
腹式呼吸とか足腰の力を強めるなどがよいですね。

この「気にしない」と「気にならない」の間にあるものは「気にとらえない」 というやり方です。
頭のなかにふと、その出来事が浮かんできたら、否定するでも肯定するでも なく、「私はこの出来事を今つかんでいるな」と意識をむける。そこに、批判 や解釈や判断がくっついてきたら、(誰それの言い方は間違っている!とかこう なるに違いない・・・など)それ以上にふくらまないように、そっとしておく。

子供が転んで泣いているときに、そばによって「大丈夫?転んじゃったね?・・・」と 声をかけるような感じでしょうか。

「こんなところで走るから転ぶんでしょ」(=批判)や「これくらいは平気」 (=気にしない)や転んでもほおっておく(=気にならない)ではなく、いったん 受け止めて、気持ちがおさまるまで待つというスタンスですね。

「気にしない」と言葉に頼るよりも、「気にとらえない」ように気をつけようと 思うほうが、ストレス度は低くなりますよ。

いろいろと「気になる」かた・・・性質だからとあきらめず、気にとらえない練習 をしていると、それが上手になってきます。

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP