マインドフルネスの実習のさいに、「聴く」ということを体験していただく
ことがあります。
誰かが、自分の気づきや経験を話している間、「聴く」ことに意識的であって
もらうのですが、簡単なことのようで、実はこれがなかなか難しいのです。
友達や家族との会話でも同じですが、聴いているようで、実際はどうでしょう?
会話中、きいている側の頭の中はこんな感じ??ではないでしょうか?
「この人、自分が正しいように言うけど、結局自己中心なのよね」
「いつも同じ話ばかり・・・」「話が長いなぁ~」
「結論はなに?」
「わたしならそんなことはしないわ・・・」
「どうせたいしたこと言ってないし・・・」
「早く終わって、私のことを言わせて!」
このような頭の中の会話がほとんどをしめていませんか?
マインドフルネスでいることを意識すると、こういった会話が出てきても
「あっ!心のおしゃべりをしてる」と気づくことができます。
相手の話をすべて聴き、受け入れることを改めて思い出すことができます。
すべてを受け入れて、心から聴くことでどうなるのでしょうか?
相手にとって
・受け入れてもらえる安心感
・十分に話すことで、思考や感情などが整然とし、気持ちがクリアになる
・聞きてに対する敬意
聴き手にとって
・聴くことに集中することで集中力が向上する
・自分が話したい欲求・批判したい欲求を抑えることで、退屈をがまんして
瞑想する・・・などの自分をコントロールする力が向上する
・自分が会話をコントロールしたい欲求を手放すことで、なにかに任せることができる落ち着きを得る
・会話の中に生まれる‘空間’に気づき、そこから真の声を聞くことができる
・全身全霊を聴くことに傾けることで、その瞬間に生きることができ、生きている実感が高まる
とても落ち込んで立ち直れないと思えるぐらいの状況でも、話を十二分に
聞いてもらえるだけで、力がわいてきたり、もう一回頑張ってみよう!という
気になったことは誰でもが経験のあることだと思います。
心から聴く・・・ということで、双方にとって、貴重なものを得ることができる
のです。
聴く方も、人間的な成長を促され、共感能力も高まる。
自分の話を受け入れてもらえた相手とは信頼関係もぐっと深まるでしょう。
退屈だなぁ・・・と思える話のときには、自分を高めるチャンス!
と思えばその相手にも感謝の思いが湧いてくるかもしれません。
日常でマインドフルネスでいる、いい機会です。ぜひ、会話のなかで「聴く」
ことに集中する機会を持ってみてください。
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