メンタル(楽観主義の大切さ)

「病は氣から・・」と言われます。何の病気でも希望的・楽観的な気分の方が治りが早いものです。
ところが楽観的といっても、本心から楽観的なのか、そのように思うべきと思っているのかで、おおきく違ってきます。
無意識の部分も多いので、本人もその差は気づきにくいかもしれませんが、その違いは「行動」にあらわれます。
行動を振り返ってみて、心地よく行動できているとか、集中出来ているとか、疲れが残らないようであれば本心で楽観的でいるのでしょう。
そうでなければ、ご自分のこころを見つめる作業が必要かもしれません。
本当の感情に蓋をして、「楽観的であるべきだ」との想念から、そうしているのであれば、奥深いところで否定的なエネルギーが蓄積され、それが心の緊張感を産んでしまいます。

ゆううつ感や絶望感を抱いてしまう時、自分にはこの問題を解決できる能力がないと感じてしまいがちです。
そう思うと、大脳ではストレス処理をしないといけないと判断し、(闘うか逃げるか反応)アドレナリンの分泌を促し、ホルモンのバランス崩れを起こします。
身体の中の免役系は抑制され、がん治療にはよくない環境になります。

生活上の問題は解決できるという自信

健康を回復できるという信念

これらは、ストレス対策を行う大脳がどう判断するかにおおきな影響を及ぼします。

問題を解決できる自信を生むために・・・
①「予言の自己成就」・・・・何かを自分で予想し、それが予想通りの結果になると自分の予想は正しかったと証明されます。
たとえば、「この薬はわたしにあうはず」と希望に満ちた態度である方が、治療効果があがり、副作用も軽減されます。
すると、「やはりこの薬はわたしにあっていた」となり、自分が予想することは正しかった。・・・と自分自身への自信が深まるのです。

物事を自信のないまま決断するのと、自分の判断は大丈夫と思い判断するのでは後者の結果のほうがよいものを導きます。そうなるために、「自分の決断はいつも最良・最善である」と自分に言い聞かせます。

Step1 小さくて、ある程度確かであることに対して、「こうなる・・」と決める

Step2 実際にその通りの結果を見届ける

Step3 自分の予測や判断は正しいと認識する

Step4 別の件でも、「自分の思った通りになるであろう」前提で事にのぞむ

このように、だんだんと小さな自信から、大きな自信へと育てていきます 

②がんになったことへ肯定的な意味付けをする。
肯定的に思考した瞬間から、生命にはエネルギーが流れこみ、活力が湧いてくるものです。
しかし、発病する前の数年間はストレスフルな生活で、否定的な思考や感情の割合が大きくなっていたかもしれません。

・病気になったときはどんな状況であったか
・何かストレスがあったか
・どのようにそのストレスを処理していたか
・別の反応の仕方や考え方はなかったのか
・自分はどうしたいのか
・その欲求をみたす方法は?
・病気になって変わったことは?
・病気になる前と比べてよいことはないのか・・・

こういったことを考えていくと、「楽観的」ではない考え方が多くを占めていることに気づいていきます。
気づけば、では「楽観的」にはどうやって考えればいいのだろうか・・・
と信念や思考パターンの置き換えをしていくのです。

病気への心的態度は非常に重要です。こころの状態は、免役系のみならず、神経系・ホルモンのバランスなどにすぐさま影響を与えます。
食や生活環境の改善ももちろん大切ですが、鍵をにぎる「こころ」を見つめて、こころ環境を整える・・このステップを必ず取り入れてください。

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