家族には何ができる?③ 食事療法

家族がガンと診断されると、まわりの人たちはいろいろと 情報の収集にあたります。
原因や症状・そして、よくなるためにするべきこと・・・ その中で、だいたい最初に取り上げることが食事療法。

体質をかえないといけない・免役力を高めないといけない と食生活を変えていくことを試みます。

ガンは体質(体内環境)が大きなウエイトをしめていますの で、食事の質は本当に大事です。
とったものから私たちの血・肉・骨など細胞がつくられるの ですから、その食事の性質は、体質にそのまま影響を与えます。

患者さんにとってまわりに食事のことを配慮してくれる人がいる のは、恵まれた環境でもあります。

しかし、時にこのまわりの人が熱くなってしまって、特に 勉強熱心なかたは「よくなるためにはこれを食べて!あれは 食べないで!」 となってしまうのです。

当の患者さん・・・最初はこんなに心配してくれてありがたいと 思っているのですが、それが積み重なっていくと、食がだんだんと ストレスになってきます。

「身体のため・・・」とわかっていても、食の変化はなかなか スムーズにいくものではありません。
結果、言うとおりにしてくれないからと、完全に食養生を断念して しまうケースもあります。

多くの皆さんは食は自分の好みと自分の意思で選択していると思って いるでしょう。
それもありますが、本質的には、自分の精神性が食を選択させて いるのです。

精神性が発する「波動」が、その「波動」に近い食を食べたいと 選択するのです。

たとえば、イライラしているときや生活が乱れてくると、なぜか ジャンクフードが食べたくなることありませんか?
ストレスがたまってくると、甘いものが無性に食べたくなること ありますよね・・

ご病気になるということは、いろいろな要因で「氣」や「波動」が 乱れている状態なのです。
ここに化学療法などの治療が加われば、身体という場の調和がさら に乱されることになります。


この状態で、自分の気質と合わないものを食べようとすると、無理が かかるのは当然です。
身体に良いからという理屈で、頑張って食していてもストレスがかか るだけです。
このストレスが逆に身体に差し支えることにもなります。


食事療法の効果を発揮させるためには、患者さんご自身の精神性を 変えていく必要があるのです。
ガンという病気になった必要性やまわりの人たちに対する思い・ 食事自体やそれができる自分の身体への感謝など・・・いろいろな 思いが発病前とは変わっていくことで精神性が変わっていくのです。


その過程がなく、この食べ物の栄養が・・・とかこれは免疫力が 高まって・・・と理解したところで、それを取り入れることも難しい ですし、その食からいいエッセンスを取り込むことも難しいでしょう。

かといって、では、気のおもむくまま、すき放題なんでも食べてもいい のか?となるとそれも違います。

ガン体質を変えていく基本の食事は、大半守ってもらいます。
(菜食中心・糖分は極力さける)その上で、嗜好品や好みの食事は時々 少量楽しむというように。

その上で考え方や感情の感じ方などの精神性の変化を待つしかありま せん。
家族にできることは、基本の食事や情報を提供しながら、無理強いを せず、変化を待つということになります。

じれったいかもしれませんが、当人の変化は当人にしか起こせません。

しかし、食を変えていくことで、精神性も変化していくことも事実で す。
食が肉体を変化させることも、もちろんですが、その食の性質が本人
の「氣」の質を変え、考え方や感じ方が変わってくるのです。

食事療法は、そういった面で効果がでるまでに時間のかかるものです。
家族も患者さんもストレスのかからない範囲を見極めていくことが 大切になってきます。

ストイックな食事療法も数々あります。
患者さんご本人がそれをやる気になって取り組むのはいいのですが、 ご家族が支援される場合は、やりすぎて、最終的になにもしなくなる ・・・というより、これだけは守ろうという線引きをして、ゆるい 感じでも続けていくことを目標にされたほうがいいと思います。

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