もし、いまご自分が胃や腸の調子が悪いとします。
原因は、ストレス?食べ過ぎ?などと考え、胃酸を抑える
薬や整腸剤を服用するでしょう。
本来の原因は足首です!などと言われても、「はぁ~?!」と
なるだけでしょう。
私たちは、胃の不調は消化器系の問題と経験からわかっているので
身体全体の問題として取り扱おうとは、なかなかしません。
しかし、身体はいつも全体の働きを優先し、バランスを保つように
個々の臓器が働いています。
胃の問題はもちろん食やストレスも関わっているのですが、臓器の
位置も大切な要因です。
たとえば、足首を痛めたとしましょう。
足首の緊張や制限は、膝をとおして、骨盤の稼働に影響を与えます。
左右に差が出て、歪んだままになると、骨盤の上に乗っかかっている
背骨にも歪みが出てきます。
骨は内臓を守るというのが、その重要な働きの1つですから、守ら
れている胃や腸も不安定になるでしょう。
内臓の中を大きく2分している横隔膜の位置も非常に重要です。
呼吸によって、横隔膜が上下することで、その上下にある内臓を収縮
させたり弛緩させたりすることで、血液の循環を促しています。
骨の歪みから横隔膜の位置に変化がおき、動きが制限されれば、内臓への
血流も悪くなります。
そのことで、臓器の血行不良から不調を招くこともあるのです。
言いたいことは、胃の調子が悪いからと、急に胃ばかりを大事にしても
回復は遅いかもしれません。
(大事にしないよりはした方がもちろん良いですが・・・)
もっと身体全体に氣を配分したほうが良いと思うのです。
①いろいろな臓器の血行をよくするには、その位置を正常な位置にもどす
②そのためには、関わる骨の位置を正常にもどす
③そのためには、関節を正常な位置にもどす
④そのためには、その関節に関わる筋肉をよく伸ばしたり縮めたりする
⑤筋肉を動かしやすくするためには、関節を大きくよく動かす
いろいろな運動の中で、関節を動かすメニューは大切とされていますね。
このことは、運動をする人が怪我をしにくくする目的だけではなく、
私たちが健康回復や増進を考えるとき、私たちが思う以上に大切なこと
なのです。
関節の1つでも、身体全体の健康度に関わってくるのです。
どこか調子が悪いということは、全体のバランスが崩れていますという
メッセージです。
全体に意識をむけ、ケアを取り入れることで、バランスを取り戻そうと
する働きが生まれます。
その結果、不調の場所も、改善されていくのです。
急がば回れの手当法です。
不調の原因はどこから?
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