ストレス解消の気晴らしは逆効果?

社会生活を送っていると、心がざわつかないことなどありませんよね。
自分は心穏やかに過ごしたいと思っているのに、怒りや不安・緊張・もや
もや・苛立ち・・・・自分の意向にそぐわない事がおこるたび、いろいろ
な感情に翻弄されがちです。

それをストレスと呼ぶなら、ストレスを解消したいと思いますよね。そして、
一般的に行われることは、
・趣味に打ち込む
・おいしいものを食べる
・お酒
・ショッピング
・カラオケ
・おしゃべり
・スポーツをする

など。たしかに、一時は不愉快な感情を忘れられるし、気分が変わり、また
意欲的になることもあるでしょう。

しかし、これらの行為は、「忘れるため」のもの。つまりは現実からの回避
であるのです。
意識からは遠のいても、深層の意識ではなんの解決にもなっていません。

むしろ、放って置かれた感情は、うつうつと蓄積されていき、たまりたまった
段階で、なにかの形で倍返しとなって、思いが表出してくるのです。

マインドフルネス的な方法としては・・・

・その感情を味わっているときの身体の変化を感じてみる
    呼吸の仕方
    身体のどの部分が緊張しているか
    他の部位にどこか違和感があるか

・感情をそのままにしておく
    「今、不安になっているなぁ」
    「それは、そうとして・・」
 
目の前のことに、意識をあわせる
     目の前にあることに着手する
     身体のどこかに意識をもどす(呼吸や丹田など)

では、気晴らしの方法とマインドフルネスの方法と何が違うのでしょう?

前者は、意識が自分からにむかっています。
後者は、意識が自分からにむかっています。

感情というものを
感じなかった振り(覆い隠す)や思考で厚塗り(感情を膨らます)するの
ではなく、ただ、そうっと見守るだけなのです。

激しい感情のときは、いろいろな思いが重なり合って、なかなか静まらな
いでしょう。
そのときも「まだ、○○とかんじているなぁ」で、そのままです。

この方法をとると、その感情は浄化されるので、静かに、消え去っていき
ます。積み重なることや倍返しで返ってくることもありません。

ただ、自分は感情の下僕にはならないぞ!という強い意志と感情に気づいて
いく
努力は必要です。
こうした練習を続けていくうちに、物事に動じない落ち着いた心が養われて
いくのです。

 

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